醒めない記憶

エンタメは心のビタミン

どこだって愛が試される席

ファンクラブ先行でチケットが当選すると、正直少なからず 良い席を期待する気持ちになりませんか? (私はなります)
そして期待は9割近く裏切られ、FC会員の優位性を疑う気持ちにすらなります。

ファンクラブ先行は「良席を保証するものではない」と分かってはいますが、にんげんだもの。欲の塊。

私が加入した経験があるFCは、バンド・伝統芸能・アイドルさんです。
フェスやバンドのライブは、私にとって音楽を肌と耳で楽しむ娯楽だったので、音が鳴る空間に居られれば良くて、近い席へのこだわりはさほどありませんでした。
そもそもチケットが取れないこともあるので、チケットが取れれば御の字の気持ちで、FC会員であることそのものが”ファンの証”のような気持ちで加入していました。

しかし私はアイドルさんを知ってしまったのです。
それまでごちゃまぜのライブハウスしか知らない人間に与えられる指定席を。
アイドルさんのライブは、音楽に合わせてステージで繰り広げられるパフォーマンスそのものを見たいので、できるだけ見やすい席への欲が湧きました。

そんな欲が湧いた気持ちで得た座席を、私は「愛が試される席」と呼んでいます。

ここでは与えられた席でいかに楽しむのか、愛が試された遍歴を語りたいと思います。

【目次】

欲と闘いながら折り合いをつけてきた話となりますので、見苦しさも込みで書かせていただきます。土下座

これは愛が試される席

最初に「これは愛が試されている」と思ったのは<INI>初のアリーナツアーBREAK THE CODE。

<INI>BREAK THE CODE 1日目

コロナ禍と呼べる間は、チケットをとっても行けなくなることばかりで、私がようやく行けるようになったのは2022年の年末のライブからでした。

「2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]」

ini-official.com

個人的に初めて体験するアリーナ規模の単独ライブでした。
フェスで1度訪れたことがある会場だったので、懐かしい気持ちと、別物の単独ライブへの期待に胸を膨らませ着席した場所は、メインステージ真向かいのスタンド席。
メンバーがお米粒サイズでした。タイ米です
こんなに遠いんだ!!という洗礼を受けたのです。

お米粒サイズのメンバーとは真正面に向き合っているので、横移動は分かるのですが、前後の重なり(奥行き)はほぼ分からない状態。

このツアーは、メインステージとそこから少し飛び出たNステージという2ステージ構成。(センターステージはありませんでした。)

ライブといえば基本的にライブハウスで、ホールも数回しか経験したことがない私は、「双眼鏡を用意する」という知恵もなく、「せっかく来たのに横のモニターを見たらただのテレビ鑑賞みたいでもったいない気がする」という謎の現場主義により、お米粒の柄で必死にメンバーを追っていました。

やっと参加できた念願のINIさんのライブだっただけに、期待していた気持ちの分「FC先行のはずなのに……」と思った瞬間。
私の中で当時見たばかりだった鬼滅の刃ばりに燃えるような闘志で内なる自分がささやきました。

いや、ファンクラブ会員だから耐えられる!!!
普通の人だったら……メンバーが分からないかもしれない!!!
その証拠に歌割はだいたい分かるし、フォーメーションと髪色とかで米粒だろうがメンバーは追えてる!!
ファンクラブ会員だからこの席なんだ!!!
INIへの愛が試されているんだ!!
俺はこの席で誰よりも楽しむことができる!!!

そう思った瞬間、一気に楽しくなりました。

この日が初めてINIさんの音楽を肌で感じられた日だったので、
うわさで聞いていた

“INIの音楽はのれる!”
“低音・ビートが気持ちよくて音楽好きの血が騒ぐ音”
“現場で聴くとレべチで楽しい”

ことをやっと体験できる日でした。

そして噂どおり、音楽に突き動かされるようにのれて、本当に楽しかったです!!
新たな発見は、音とメンバーの動きがリンクして、メンバーが音の粒になって弾けているように思えて、“視覚的にも音楽を感じる”という体験ができたことです。
これはINIさんで初めて体験したことで、ただ音楽を聴いたり、動画では得られない、目の前で展開されるから余計に感じる楽しさでした。

ペンライトの光の揺らめきが音楽に合わせて激しくなったりして、客席が見える分、自分も光の一粒になって会場にいるみんなと共有している感覚もまた楽しかったです。

“この曲はこんなに感動するんだ”という驚きもあったりして、本当に現場に来れて良かったと思いました。

自分の席はスタンド1階、後ろから数えたほうが早い席ではありましたが、一般販売の席は自分よりも後方にあるとしたら、“後ろの人も楽しめてるのかな”と気になってきてしょうがなかったです。
“私だけこんなに楽しんでて後ろの人が私の頭で見えづらかったらどうしよう”と思うと気になって楽しめなくなる性分なので、ライブ中は膝が壊れるくらいずっと中腰で参戦しました。

ステージ近くのアリーナ席には風船が飛んでくる演出もあり、盛り上がっている様子を見ているとき、リア充を眺めることしかできない第三者みたいとか……一瞬も思ってませんと言ったら噓になります。
それでも寂しい心はどこかへ追いやって、楽しさと膝の痛みで会場を後にしました。

少しネガティブなことも書きましたが、INIさんのライブについては2023年のツアー「READY TO POP!」が素晴らしすぎるのでそちらもご覧いただきたいです。
(褒めるところしかない内容となっております)

▲目次


<INI>BREAK THE CODE 2日目

昨日と同じ会場の2日目。
FC会員最速先行でとった席は、昨日と同じスタンド1階。
昨日と違うのは、ステージからみて斜めの席になったことでした。

直線距離にしたら少し近くなったかもしれない程度でしたが、この“斜め”の角度がついたことで一気に見やすくなりました。
なんてったって、前後関係が分かる!!!
立体感があるだけで臨場感も出てきました。
2D移動しか分からないお米粒ではなく、メンバーがちゃんと3Dの人間に見えました。
ありがとう奥行き!!泣

初めてのアリーナを経験して得た教訓は「期待しない」「(物理的な距離よりも)心で距離を感じてしまうと最大限に楽しむチャンスを逃して もったいない」こと。
昨日の気合を最初から入れて、この日は最初から楽しみに楽しみまくったりました。

この日、私はある出会いをしました。
それは双眼鏡です!!!

隣の席の方が双眼鏡を取り出して電池を入れられているのをお見掛けして、私は初めて「双眼鏡を用意する」というライブの知恵を知りました。

後日調べて、電池が必要な双眼鏡は「防振双眼鏡」だと分かりました。

自分に与えられた席で最大限楽しむためには、どうしたらいいのか。
気合で乗り切りましたが、まず「楽しめるように準備してくること」の重要性が身に染みて分かったので、次のライブには双眼鏡を用意することにしました。

▲目次


使ってみたからこそオススメできると思うので、まとめて見られるように双眼鏡については下にまとめて書いてみました。
▼ライブの必需品:双眼鏡


<INI>BREAK THE CODE 日本武道館公演

zaseki.guide

追加公演として発表された初の日本武道館。2023年1月7日・8日の2DAYS開催。
INI最年少メンバーの松田迅くんが成人になる年、「成人の日」の前日が最終公演になる特大の記念日でした。

私は7日のほうだけチケットが取れましたが、年末年始に諸事情が発生し、ライブに行けるのか分からない状態になりましたが、結局なんとか行ける算段がついたので、もう行けるだけで十分でした。 

席はスタンド2階東。
今回はNステージがないものの、ステージを比較的横から見るような席でした。
日本武道館公演の会場に居られるというだけで、ファンとしてこれ以上は望まない気持ちでした。

持参した双眼鏡 初アリーナの反省を生かして購入した双眼鏡はページ下にまとめて書きました。↓ (クリックすると移動します)
①コンサートのために本気で作られた双眼鏡 (倍率10倍) に移動
防振機能がついていない10倍の双眼鏡を購入しましたが、自分の席からのぞくと顔のドアップになり、11人いるメンバーの全体の雰囲気がつかみづらかったです。
今回の席では10倍の双眼鏡は必要ありませんでしたが、どの席になるのか当日まで分からない以上、用意するにしても“倍率が難しい”という問題に直面しました。

▲目次


MeseMoa.日本武道館公演2023「Messa9e More」

ameblo.jp

本当に絶対外せないライブでした。
この日のために何とか仕事の折り合いをつけてはいましたが、それでも仕事の関係で自分がライブに行けるのかギリギリの状況になってしまい、飛行機の便を遅らせて、開演には間に合うことができました。

何があっても行くと決めていたので、もう会場まで来ることができて、公演を見られるだけで十分でした。

席は2階席南東。
メインステージは見えるものの、センターステージになると高度があるので半分くらいは見えなくなる席でしたが、そんなことは関係なく日本武道館に居られることだけで十分でした。

センターステージでは客席に囲まれるので、いろいろな方向へこの公演のための新鮮なフォーメーションで、余すところなく見せきるステージ。
観客側はマスク着用の発声OKだったので、このために全国から駆け付けたオタクの皆さんの歓声を浴びるMeseMoa.さん、ここに自分が居られることがオタク冥利に尽きる贅沢でした。

個人的に3年数か月ぶりに生で触れられるMeseMoa.さんの音楽と、MeseMoa.さんが「武道館に立っている」という事実と、MeseMoa.さんの歴史に大きく書かれる1ページの現場に居られるということ、それだけで涙が出る思いでした。

あの9人が奏でる歌声の圧力、生で聴くからこそビリビリきます。
そしてトークと映像が笑い死ぬかと思うくらい面白かったです。

あの音圧を真正面から浴びられる、見やすい客席はステージからも目に入りやすい席だと思うので、今までMeseMoa.さんを応援してきた、支えてきたイルミィさんたちで埋め尽くしてほしいと思っていた分、こういう席くらいが自分にはちょうどいいんじゃないかと思いました。
どうせDVDになるだろうから、自分はそれで見たらいいんだと思いました。

www.youtube.com

MeseMoa.さんを追ってくださった テレビ神奈川さん、本当にありがとうございます。

持参した双眼鏡 INIさんの日本武道館公演と同じく、防振機能がついていない10倍の双眼鏡 を持参しました。
①コンサートのために本気で作られた双眼鏡 (倍率10倍)
メインステージでされる挨拶の際に使用しました。
自分が見たい範囲よりも少しアップ気味になるので、もう少し全体が見えるように10倍よりも低い倍率が自分に合っているのかもしれないと思いました。
何より手ブレを抑えるためには自分自身が動かないようにする必要があるので、10倍には防振機能が必要だなと思いました。

▲目次


MeseMoa.>イルミラクル 1会場目

MeseMoa.ホールツアー2023「イルミラクル」
ameblo.jp

2階席の下手寄りの席。
またしても、FC先行の中では後方の席だと思います。
座席が分かった瞬間、少しも寂しく感じなかったと言えば嘘になります。
ですがやっと足を運べたイルミラクル公演。
日本武道館では横から見てばかりだったので、どの席もステージと向き合っているホールの座席は見やすいなと思いました。後ろでも十分見えました。

メンバーと目が合ったりはしませんが、歌もトークも真っすぐ伝わってきて、ホール全体がもうMeseMoa.さんの空気に染め上げられて、“これぞライブ”という楽しさでした。

持参した双眼鏡 ②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍) に移動
この日に合わせて用意した、倍率5倍の双眼鏡が役に立ちました。
程よく全体が見えて、自分が求めていたサイズ感はこれだと思いました。

余談ですが、4年ぶりに特典会に参加できました。
日本武道館のときにはグッズも買えなかったので、久々“現場に来た”感じを嚙み締めました。

▲目次


MeseMoa.>イルミラクル 2会場目 ※人生初の神席

この日、人生初めて、神席と呼べるような座席が当たりました。
ちょうど自分の目線の高さにメンバーのお顔の高さも来るような、ステージが本当に真正面に見える席でした。
汗が飛んでくるような近さではありませんが、双眼鏡を使わなくてもそのまま目の前に推しが居る特等席のような場所でした。

初めてまともにステージが見える席が当たりましたが、正直「1階なだけでも良席だから隅っこにして」と思いました。
「この席が相応しいのは絶対私じゃないよ」と思えて申し訳なかったです。
こんな神席……卒業するメンバーのオタクさんに座ってほしい。
もしくは凱旋公演になるメンバーのオタクさん。
ここから見える景色を脳内に焼き付けて生きていくオタクとして、私ではなく“あなたが選ばれるべき”というオタクさんがいるはずだよ。と思えて仕方がなかったです。
「推しからも私のこと見やすいのか!?!?目が合ったらどうしよう!!!」という緊張と混乱で逃げたくなりました。

ですがライブが始まると、「神席」の概念が変わりました。
杞憂なんだと思えたのは、目が合わなかったからです。

メンバーは正面の席よりももっと上方に向けて、会場全体に音が響くように歌われていることが分かりました。
顔の角度が上向きなので、正面に居る私とは目が合わないと分かった瞬間、緊張から少し解放されました。
席が正面にあるからといって、ファンサをもらいやすいわけではなく、メンバーは程よく会場全体に目を向けていることが分かりました。

思い返せば、自分にとってイルミラクル初日だった現場も、音楽とトークの楽しさは変わりませんでした。
「この会場まで来れば、どの席でも絶対楽しい」というレベルなのがMeseMoa.さんのライブなんだと腑に落ちました。

見やすい席の恩恵はファンサではなく、シンプルにステージの見やすさ、高解像度で見ている気分でした。
こんなに表情豊かに踊ってたの!?ということに本当に驚きました。
特に にーちゃんさんの表情の作り込みがすごくて、「銀河系クラシック」が始まったときから、“音楽に本気の人”の顔をしていて、メンバーそれぞれの表情の違いや緩急を目の当たりにして、「私は今までたくさんのものを見落としてきて、見てきたものは本当にほんの一部だったんだ」と思い知りました。

“豊かな表情がちゃんと見える”距離でメンバーのパフォーマンスを拝見できたことは、一生の思い出になりました。
“こんな表情してたんだ”とか新鮮な驚きがあるたびに「ありがとう神様」と思えて、涙が出てきました。

振付によっては正面を向くこともあるので、「あれはきっと私の周りの同担さんに向かってやってるんだ」と思ってやり過ごしました。

個人的に遠かったり横から見る席ばかりだったので、思い返せば、顔がまともに見える距離で踊っているメンバーを拝見したことがなかったのですが、もうこの思い出だけで一生生きていけると思いました。
初めて銀テープ・金テープが届く距離に座れただけでも思い出になるのに、贅沢すぎてどうしようかと思いました。

足を運び続ければ、きっと良い席に当選する順番が回ってきます。
近い席を羨ましく思ったこともありましたが、そんな良い席に座ってみたら、メンバーは会場にまんべんなく目を配っていることが分かりました。
きっとどの席に座っている人にも、ステージからメンバーは最大限に届けようとしてくれてると思います。
そのことがすごく分かった体験でした。

▲目次


<INI>READY TO POP! 1日目

「2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR [READY TO POP!]」 ini-official.com

個人的に初めて訪れる会場でしたが、とても見やすくていいアリーナだと思いました。

アリーナ数回目にして、初めてアリーナ席が当選しました。
有難いことに、すごく後ろというわけではない席でした。(すごく近いというわけでもありません)
「前の方のボードやうちわで全く見えない」ということも無くて、ありがたかったです。

アリーナ席になって、いちばん良かったことは、低音がズンズン足元に響くことです。
これは本当にフロアに感謝。
音を肌で感じるうえでいちばん楽しませてくれるのはベースの音だと思うのですが、これが振動で伝わってくるとマジで何倍も楽しいです。

そして声を大にして言いたい。
INIマジでヤヴェ!!!!!

どうしたらあの感情を表せるのか分からないくらい、始終楽しかったです!!!!!!

なんだかメンバー全員が超サイヤ人になれるまで修行をして帰ってきたのかと思えるほど頼もしかったです。

メンバーの体力とかどうなってるんだと思えるくらいゴリゴリの曲が続いても、余裕感が何段階もアップしていて、
音楽自体は「BREAK THE CODE」でも後ろの席まで届いていましたが、今度はオーラまで会場の隅々に届いてるんじゃないかと思えるパワーアップ感でした。
ファンの熱気もありますが、何よりもメンバーのオーラというか覇気が会場を掌握して、気迫が会場に収まりきってないような圧倒感。
熱気が会場に収まりきっていないように感じて、「アリーナ狭くない!?」「アリーナが狭いとかあるの!!??」と思いました。

去年「BREAK THE CODE」に行ったからこそ、比較してしまうのですが、楽しさがレベチでした。

トーク中心に盛り上げてくれるの…… ありがとう!!!
「BREAK THE CODE」と違って、センターステージが出来たことで物理的に距離が近くなったこともあるかもしれませんが、演出面で誰も置き去りにしないようになっていると感じました。

ファン全体が楽しめる演出の連続で、去年は遠い席だと少し寂しい感情も抱きましたが、「READY TO POP!」においては最後尾でも距離感を感じることなく楽しめるのではないかと思いました。

ファンからお願いを聞いてその場で叶えるコーナーでは、オタクなら誰もが “待ってました!!”と思えるお願いばかりで、本当にオタクありがとうと思いました。

持参した双眼鏡 ①コンサートのために本気で作られた双眼鏡 (倍率10倍)
②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)
メインステージになると10倍も使いたくなるサイズ感ではありましたが、私は片手にペンライトを持ちたいので、気がつけば②のほうばかり使っていました。
ともに防振機能がない2つですが、5倍は機能がなくても十分です。

▲目次


<INI>READY TO POP! 2日目

ちょうど会場の中央くらいに位置するスタンド席でした。
アリーナ席で感じられた低音がズンズン足元に響く感じはしなくて、あの恩恵はやはりアリーナでこそものなんだなと思いました。

ただ変わらずめちゃくちゃ楽しかったです。
そして「熱気が会場に収まってなくない!?」「アリーナ狭くない!?」「INIまじでヤバい!!!」
やっぱりどう言葉にしたらいいのか分からなくなるくらい楽しかったです。

「ファンからのお願いを叶えるコーナー」では、指名されたファンはマイクが無いので声を張り上げて願い事を伝えるスタイルなのですが、この日 指名された方が最後尾の方で、“私だったら絶対声届かない”と思ってちょっと心配したのですが、本当によく通る声でちゃんとお声が聴こえたので、なんだかそれだけですごく感動しました。

BREAK THE CODEのときにステージが遠くて寂しいと思った、あのときの自分みたいな人は、この会場にはいないんじゃないかと思えて、もしも席が最後尾でも、どの席でもこのライブの楽しさを会場中で味わえてるんじゃないか、それが私だけの自惚れじゃなくて、確信していいんじゃないかと思えて、なんだか余計に感動した瞬間でした。

持参した双眼鏡 ①コンサートのために本気で作られた双眼鏡 (倍率10倍)
②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)
やはり②のほうばかり使っていました。

▲目次


MeseMoa.>イルミラクル FINAL 〜Dear イルミィ From 9〜

ameblo.jp

www.yokohama-arena.co.jp

絶対に外せない卒業公演でした。
席はメインステージ近くのスタンド。
前から数えたほうが早い席でした。

近い分見やすい良席かというとそういうわけではなく、ステージと同じ高さにあるうえに、段差がない平たいフロアだったので、人垣越しでステージはほとんど見えませんでした。
私の前の方が卒業されるメンバーの推し色をまとっていたので、最後の一瞬一瞬だねと思って見守る気持ちでいました。

同じ高さのメインステージはほとんど見えませんでしたが(高くなっている舞台は見えます)、花道やセンターステージは少し見えて、バックステージがなんと双眼鏡を使えば一番見えました!!!
ちょうど人垣の首元に隙間ができる角度がバックステージと合っていて、双眼鏡で覗けたので本当に防振双眼鏡を持ってきて良かったと思いました。
双眼鏡で覗ければ、どの席も良席ですからね。

卒業していくメンバーから見えている景色なんだと思って見ていた、客席や光が散らばる天井の景色が記憶に残っています。

始まる前のアナウンスで「ぜひ立って」と言われていたので、公演中はMCの際も座らないスタイルでした。
正直座ってくれたら……せめて最後に挨拶している姿が見えるのに……と思いましたが、奇跡的にちょうど隙間に収まるように卒業されるお一人のお顔が見えて、涙で顔がぐちゃぐちゃの残るメンバーも見えたりしたので、それだけでも本当にありがとうと思いました。

最後にメンバーが外周を回られて、ゆっくりお別れの時間が過ぎていくとき、

「War Cry 〜アイドル気取りで何が悪い!〜」の歌詞
画面の向こうじゃない 君の目の前で僕らは生きてる

何度も聴いた歌詞みたいに、本当に私たちの目の前まで来て、最後のお別れをしていくんだと思うと、泣けてきてしょうがなかったです。

持参した双眼鏡 ②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)
③ ケンコー・トキナー VC Smart 10×30 防振双眼鏡 (倍率10倍) ※レンタル
初めて扱っても防振機能の恩恵を授かれました。
急に持ち上げたりすると機能に翻弄され、大きい揺れが安定するまで双眼鏡越しの景色が回るので、どうしようかと思いましたが、他の機械でも同じだったのでそういうものなんだと分かりました。

youtu.be

テレビ神奈川さん、本当にありがとうございます。

▲目次


追記 <INI>READY TO POP! 京セラドーム 1日目

かなり長いブログですが、さらに追記します。

ini-official.com

www.kyoceradome-osaka.jp

READY TO POP! の追加公演、京セラドーム。2024年2月24日・25日。
INI初の単独ドーム公演です。
取れた席はFC先行で3塁側下段のスタンド。

また言わせてほしい。
INIのライブ、ヤヴァイ!!!!!

ドームが広く感じない!
ドームでもこんなにアットホームな空間になれるの……?
めっちゃ楽しかったです!!!!

READY TO POP! のアリーナ公演で感じた楽しさの規模が大きくなって、トークだけじゃなく、パレードみたいな見せて楽しませるエンターテインメント性もあって、
曲で盛り上がるのは当然ながら、オタクはステージに立つメンバーを見に行っているので、はっちゃけるのもふざけるのも可愛いのも真剣なのも詰め込まれててありがとうしかなかったよ!!!

立派な単独ドームでした!!!
これから何回も立とう。

持参した双眼鏡 ②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)
④ ビクセン ATERA ⅡH12×30 防振双眼鏡 (倍率12倍) ※レンタル
とても良かったです。
2つ目の防振双眼鏡なので、前回借りたものと比較すると、より鮮明に見えて視界が綺麗でした。

▲目次


追記 <INI>READY TO POP! 京セラドーム 2日目

せっかくなら2日目も行きたいと思って、やっと取れた注釈席でした。
バックステージ側で、目の前に網(?)の柱があって、センターステージになると柱ごしになる席でした。
センターステージの横に道が伸びていたので、そこに横並びになって歌う際はメンバーも見えましたし、
何より楽しさは1日目と変わりませんでした。
他でもなく2日連続ドームのチケットが取れたというのは、感謝してもしきれない幸運で、1日目は角度的に見られなかったところが見える席だったので、2日目も来れた贅沢を感じました。

1日目の席はこの網の柱に隠れてバックステージがかなり見えづらい席でした。
なので逆にバックステージ側の席な分、昨日見られなかった姿が見られてありがたかったです。

メインステージは柱に邪魔されずに見えましたし、双眼鏡を覗いて見ていると席が遠いなんて全く感じませんでした。

持参した双眼鏡 ②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)
④ ビクセン ATERA ⅡH12×30 防振双眼鏡 (倍率12倍) ※レンタル
本当に持って行って良かったです。
この子のおかげでメンバーの表情までよく分かりました。

▲目次

ライブの必需品:双眼鏡 (使用歴)

ちなみに私は常に眼鏡を使用しています。 使用感はすべて眼鏡越しです。

【双眼鏡を選ぶ際に参考にしたサイト】

geo-arekore.jp

rental.kikito.docomo.ne.jp

www.j-kangeki.com

【ライブをより楽しめるように双眼鏡を探すうえで目安にしたポイント】

  1. 明るさ・ひとみ径 … 明るさ9以上、ひとみ径3mm以上 (明るい双眼鏡)
  2. 実視界 … 10倍 6.5°以上 (視界の広いもの)
  3. 重さ … 自分がずっと持てる重さは何gか。
        500g(電池込み)を一つの目安に探しました。
  4. 倍率 … 12倍・10倍・8倍・・・5倍、どれがいいのか。
        最初は10倍を基準に探しました。
  5. 対物レンズ有効径 … 同倍率であれば大きいほうを。希望としては30mm。
  6. フルマルチコーティング … クリアで見やすい視界求む。
  7. アイレリーフ … 15mm以上 (メガネ越しでも見やすいように)

①コンサートのために本気で作られた双眼鏡 (倍率10倍)

最初に購入した双眼鏡がこちら。
3,000円台で購入できる、倍率10倍の双眼鏡です。
レンティオで防振双眼鏡を1回レンタルするよりも安く手にできるお値段です。
数回ライブに持っていきました。
いきなり高額な双眼鏡に手を出せないもので、身の丈に合った金額で双眼鏡を手にできる有難い商品です。
こちらを使ってみて、双眼鏡に求めるものが分かったので、下記の「防振双眼鏡」をレンタルすることにしました。

正直こちらの8倍があったら使ってみたいです……!!
10倍と12倍しかありませんが、8倍も加われば ぜひ購入したいと思います。

個人的な感想ですが、椅子に座た状態や身動きせずに鑑賞するのであれば、十分な商品ではないかと思います。
舞台観劇に行く機会があまりないのですが、その際には防振機能がなくても十分に見たい対象を追えるのではないかと思います。

見やすさや機能面では高額な商品に劣りますが、3,000円で手にできる視野としてはこれ以上望んだら罰当たりな気がします。
同じ価格帯の商品を手にしていないので、こちらが中でも素晴らしいのかは分かりかねますが……。

ですが、“一度しかない鑑賞の機会を最大限に楽しみたい”とお考えでしたら、もう少し高い商品をオススメします。
その理由は、どうしてもピントがずれやすかったからです。
ライブ中に何度も、使うたびにピント調整をし直しました。
高い商品では一度設定したらそのままズレずに綺麗な視野が保たれました。
何が何でも“この一瞬”というタイミングを逃したくないのであれば、高い商品を。

【使用したライブ】
<INI>BREAK THE CODE 日本武道館公演 
<MeseMoa.>日本武道館公演2023 
【持って行ったライブ】
<INI>READY TO POP! 1日目(アリーナ) 
<INI>READY TO POP! 2日目(アリーナ) 

②ヒノデ 5x21-A5 (倍率5倍)

bino.hinode-opt.jp

私が購入した「A5」は売り切れ、現在は「A6」になっているようです。

見やすい倍率を求めて、次に購入した双眼鏡は倍率5倍。
10倍の双眼鏡はそこそこ遠い席でないとアップすぎて顔しか見えなくなることが分かったので、複数のメンバーの動向が追える倍率を求めて、思い切って5倍の双眼鏡を購入しました。
当時の購入価格は1万5,000円台。
個人的にこちらは大当たりでした。2023年のベストバイです。

良いところを挙げていきます。

  1. 倍率がちょうどいい … 程よく拡大されるサイズ感、アップ過ぎず 全体が見やすい。
  2. 視界がクリア … ステージモニターに映し出される映像よりも綺麗に見えるくらい。高額な防振双眼鏡と比べてもこちらのほうがクリアに見えました。
  3. 軽い … 片手でずっと持っていられる。
  4. 手振れが気にならない … 防振機能がなくても十分。

【使用したライブ】
<MeseMoa.>イルミラクル 1会場目(ホール) 
イルミラクル 2会場目(ホール) も持参しましたが使わず
<INI>READY TO POP! 1日目(アリーナ) 
<INI>READY TO POP! 2日目(アリーナ) 
<MeseMoa.>イルミラクル FINAL 横浜アリーナ 
<INI>READY TO POP! 京セラドーム 1日目 
<INI>READY TO POP! 京セラドーム 1日目 

防振双眼鏡はレンタルで

防振機能がない10倍の双眼鏡を使用して分かったことですが、手振れします。
自分自身が音に乗らずに棒立ち状態で、両手でしっかり持って維持すれば見えると思います。
当然かもしれませんが、片手にペンライトを持って軽く振りながら、もう片手で双眼鏡も覗いたら、うまく見えませんでした。
わがままですが、私は音楽に合わせてノリノリでペンライトを振りながら双眼鏡を覗きたいので、そういう楽しみ方をしたいなら防振機能は必須だということが分かりました。

防振双眼鏡はお高いです。
ざっと調べた感じだと 4万円台~15万円台弱。
個人的には「試しに買ってみよう」と思える金額ではありません。

そこで頼りにしたのが借りるサービスです。
私が使用したのは「レンティオ」。

www.rentio.jp

「レンティオ」は一度利用してみると結構簡単です。
返すときには軽くきれいにして、届いた箱に入れ直して、蓋をとめるテープも送られてくるのでそれで閉じるだけです。
あとはコンビニ(郵便局等)に行って、レンティオの注文履歴ページにから返送手続きをすれば、自動的にレンタル終了。
借りる料金の中に返送代金も含まれているので、追加料金は発生せずにさくっと返せます。

双眼鏡のレンタルは「レンティオ」以外にも。

【kikito】
rental.kikito.docomo.ne.jp

【モノカリ】
komono.me

【ゲオあれこれレンタル】
geo-arekore.jp

私はもともと「レンティオ」を利用していたので双眼鏡もこちらからレンタルしましたが、常に借りられるわけではないので、ほかのサイトも見ながらレンタルする際は予定を立てていきたいと思います。

「レンティオ」で借りた防振双眼鏡は2つ。

ケンコー・トキナー VC Smart 10×30 防振双眼鏡 (倍率10倍)

www.rentio.jp

www.kenko-tokina.co.jp

販売開始は2017年11月。
2024年現在の価格は5万円くらい。
高額な防振双眼鏡の中でも比較的優しい値段です。

こちらに惹かれた理由

  • 倍率10倍に対してレンズ有効径が30mm … この条件に合うのは他にCANON「10x30 IS II」
  • スイッチを押し続けなくても防振機能が働く(10分間) … CANON「10x30 IS II」は押し続けるタイプ
  • 515g(電池含まず) < CANON「10x30 IS II」600g
  • 明るさ「9」 … 十分な明るさ

【使用したライブ】
<MeseMoa.>イルミラクル FINAL 横浜アリーナ 

ビクセン ATERA ⅡH12×30 防振双眼鏡 (倍率12倍)

www.rentio.jp

www.vixen.co.jp

こちらのビクセンの双眼鏡……お金に余裕があったら買いたいというのが、使ってみた感想です。
理由は、ずっと持っていられたことと“なんか見やすかった”ことです。

  • 422g (電池含まず)… 軽い!ずっと持っていられました。
  • 防振機能がずっと機能する。そのうえで③の双眼鏡のときに酔いそうだった“双眼鏡越しの景色が回る”現象が抑えられているように感じました。
  • 明るさ「6.3」 … 数値的には③のほうが上ですが、こちらのほうが鮮明にキレイに見えるように感じました。
  • アイレリーフ 17.5 mm ... このおかげなのでしょうか。メガネの自分でも見やすかったです。
  • 単四電池2本 … ③のほうはリチウム電池CR2。「レンティオ」では電池が同封されるので大丈夫ですが、手に入りやすい電池なのは安心します。
  • 実視界 4.2 ° … 自分が求めていた数値よりは低いのですが、見たい対象をきちんと追えていたので気になりませんでした。

そうじて、“なんかめっちゃ見やすい!”という感想でした。

レンタル15回分で本体が買える金額になります。
12倍を使用する機会はドームくらいかと思うので、私の使用頻度でしたらレンタルがちょうどいいです。

お高い双眼鏡を購入するとしたら10倍か8倍を検討して、それ以上の倍率のものはレンタルしたいと思います。

【使用したライブ】
<INI>READY TO POP! 京セラドーム 1日目 
<INI>READY TO POP! 京セラドーム 2日目 


今後もライブのたびに、自分に合う双眼鏡を探したいと思います。

双眼鏡よ永遠に

昨今、録画機能付きの双眼鏡による盗撮が問題になっているようですが、
どうかお願いなので、双眼鏡自体を禁止にしたりしないでください。
土下座。

盗撮しないで……。
目に焼き付けよう。

会場のモニターが最高の瞬間を作り出す

双眼鏡の話ばかりしてきましたが、双眼鏡を使っていると見られないものが “会場のモニター” です。

会場が一斉に「ワッ!!」っとなる瞬間は、モニターにめっちゃいいビジュで映し出されたときです。
双眼鏡ばかり覗いていると、その最高の瞬間を共有できないことが多々ありました。

元々 私は会場のモニターを見るのはVCRくらいでした。
理由は「せっかく来たのにモニターを見たらテレビ鑑賞みたいでもったいない気がする」のと「せっかく現場に居るなら、そこでしか見えない、映像では死角になる 生の本人たちを観たい」からでした。
なのでどんなに見えづらくても、ステージのほうを追っていました。

何回か現場に足を運んで、やっと分かったことは、会場のモニターでしか見られないものがある!!!
会場にいる同じファンの方たちと一斉に盛り上がれたのに……もったいない。
現場に足を運んでやっと、その瞬間ごとに柔軟にモニターを観れば良かったと思うようになりました。

どの席にも良し悪しがある

● ライブにおける“いい席“は正面の席だと思っていましたが、遠すぎるとフォーメーションの面白さを感じづらかったです。
「BREAK THE CODE 1日目」で書いた席でもセンターステージやバックステージがある場合や、双眼鏡を持っていれば、全く味の違う良席になるはずです。
● 斜めの席は微妙かなと思いきや、程よく見やすかったです。
● ステージを横から見る席は、トークの表情は見えませんでしたが、配信では見られない画角から堪能できるのが新鮮でした。
● 近い席だからといって、ファンサがもらえるわけではなく、むしろ目は合いませんでした。
● 遠い席だからといって、楽しめないなんてなくて、めっちゃ楽しいです。
私が今まで参加したライブの中で一番楽しかったのはこちらの記事よりも前のことなので書いてありませんが、一般販売で手に入れたMeseMoa.さんの大阪オリックス劇場の最後尾でした。
感動して泣くか笑いころげるかの時間で、人目を気にせずに楽しめて最高でした。
個人的に後ろの方が気になって、頼まれてもいないのにライブ中はずっと中腰にするので、気遣い0ではっちゃけられる最後尾が自分には性に合っているのだと思います。

どの席でもその場所で楽しめる権利があるのは自分だけです。
愛が試されるときです。

▲目次に戻る